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古い車は税金が高くなります。

古い車は、古くない車に対して税金が自動的に高くなります。

 

というと、「最近の燃費が良いエコカーなどの税金が安くなるということ?」
と思われる方もいらっしゃると思います。

 

もちろん、そのようないわば「エコカー減税」というのもあります。

 

しかし、それとは別に「古い車」に対してそのまま税金を高くするという政策が実際に取られています。

 

これらは、平成13年度に導入された環境配慮型税制で、自動車の環境負荷に応じて自動車税の税率を軽課(税金を安くすること)または重課(税金を高くすること)する特例措置です。

 

主に窒素酸化物や粒子状物質の排出量を抑制するための自動車環境対策として制定されたもので、自動車税のグリーン化税制といいます。

 

ここでは、この「エコカー減税」とは別に、一定に古い車が単純に高くなる税金について述べてみます。

 

では、どのような税金が高くなっているかといいますと・・・

 

次の2種類が高くなる税金です。

1 自動車税
2 自動車重量税

 

このことは、たぶんこれらの税金が高くなるという古い車をお持ちでないとなかなか気づかれないことではないでしょうか。

 

新車登録して一定年数を経過するとこれらの税金が自動的に加算されます。

 

では、なぜ古い車を大事に乗っているのに税金を多く納めなければならないのでしょうか?
まるで古いものを大事にするのが、悪いことのようですが・・・

 

それは、古い車は新しい車と比べて燃費が悪いからです。
燃費が悪いということは、ガソリンを多く使うということ。すなわちCO2(二酸化炭素)を多くまき散らかすということで、環境負荷が大きい車ということになります。

 

地球温暖化が言われて久しくなりますが、日本は京都議定書などでCO2など温室効果ガスの排出量の規制(削減)を国際公約しております。

 

そして、排ガス規制を設定しておりますが、古い車はそれをクリアできません。そこで排ガス規制をクリアした車に乗ってもらうために国は古い車に高い税金を掛けている(重課)ということです。

 

ちなみに排ガス基準というのは、新しい車ほど厳しいものになっております。その基準を達成し、燃費基準を達成した車は税金が逆に軽減(軽課)されています。

 

もう一度言いますと、この重課(古い車は税金が高くなる)軽課(基準を達成した新しい車)の自動車税ををグリーン化税制と言います。

 

 

それでは、まず1番目の重課される自動車税について、述べてみます。

 

自動車税

自動車税

新車新規登録から一定の年数を経過した環境負荷の大きい自動車について、
自動車税をおおむね10%又は15%高くするということになっています。

 

具体的には、年数が13年を経過したガソリン車(ハイブリッド車は除きます)とLPG車
11年を経過したディゼル車がその対象となります。

 

初度登録年月(車検証に記載してある登録年月日)

ガソリン車(ハイブリッド車を除く)、LPG車 ・・・・ 平成15年3月以前のもの
ディーゼル車 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 平成17年3月以前のもの

 

乗用車等 ・・・・・・・・・ 15%重課
バス、トラック等 ・・・・・ 10%重課

 

総排気量ごとの自動車税(年額)です。

総排気量

標準課税

15%重課(平成27年度から)

その差額

1g以下

29,500

33,900

4,400

1g超〜1.5g以下

34,500

39,600

5,100

1.5g超〜2g以下

39,500

45,400

5,900

2g超〜2.5g以下

45,000

51,750

6,750

2.5g超〜3g以下

51,000

58,600

7,600

3g超〜3.5g以下

58,000

66,700

8,700

3.5g超〜4g以下

66,500

76,400

9,900

4g超〜4.5g以下

76,500

87,900

11,400

4.5g超〜6g以下

88,000

101,200

13,200

6g超〜

111,000

127,600

16,600

 

軽自動車税

最初(新車)の新規検査から13年を経過した、環境負荷の大きい四輪以上および三輪の車両は、重課が適用されます。
(電気、天然ガス、メタノール、ガソリンハイブリッドおよび被けん引車の各車両は対象外)

 

重課は、概ね20%です。

 

 

 

車種区分

重課税率

三輪

項目3

4,600

四輪以上

乗用

自家用

12,900

 

営業用

8,200

貨物用

 

自家用

6,000

営業用

4,500

自動車重量税

自動車重量税

 

自動車重量税とは、自動車の重量等によって納めなければならない税金です。納税は車を新規に購入したとき、そして以後の車検のたびに車検の有効期間分を先払いします。

 

乗用車を新車購入した場合は最初の車検日が3年後ですので、3年分の重量税を支払います。その後の車検日は2年ごとにきますので、2年間分の重量税を支払うというふうになります。

 

車検(継続検査)時の自動車重量税(新規登録時ではありません。)

車両重量

重量税

   
 

通常

13年経過

18年経過

軽自動車

6,600

8,200

8,800

〜500kg以下

8,200

11,400

12,600

〜1,000kg以下

16,400

22,800

25,200

〜1,500kg以下

24,600

34,200

37,800

〜2,000kg以下

32,800

45,600

50,400

〜2,500kg以下

41,000

57,000

63,000

〜3,000kg以下

49,200

68,400

75,600

 

 

 

 

 

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