自動車ローンを返済して、名義変更し所有権を自分に変更する。
自動車ローンの返済を完了した場合には、必ずその後にやるべきことがあります。
間違っても完済したからと、,「これでこの車は自分のものになった」と安心しきっては、いけません。
まだやるべき重要な仕事があります。
車検証の「所有者」の欄に記載してある名前（車の所有者）を自分の名前に変更する必要があります。
ローンを返済したからと言って、自動的に自分が所有者になるわけではありません。
または、相手方（ローン会社等）が、当然のごとくやってくれる訳でもありません。
完全に自分の車にするためには、自分で行動を起こさなければならないのです。
だまって待っているだけでは、ローンは終了しているのに、車の名義人はいつまでもクレジットやローンを組んだローン会社等という状態が続くことになります。
その状態では、例えば引っ越しをして住所を変更しようとしても、車の買い替えや売ろうとしても勝手にできないという不都合がおこります。
必ず所有権を自分の名義にするという「所有権解除手続き」についての行動を自ら起こしましょう。
それでは、具体的なその手続きの進め方について紹介します。
所有権解除手続きは、使用者の住所地を管轄する運輸支局・自動車検査登録事務所で行います。
自分が使用者でしたら、自分のところ（自動車ナンバープレートにある地名）の運輸支局等です。
※ なお、本手続きは、登録内容の変更だけですので、車の持ち込みをする必要はありません。
ただし、使用者の住所変更も行うのであれば、ナンバー変更の手続きも必要となりますので、
車の持ち込み或いはナンバープレートを取り外して持っていく必要があります。
詳しくは、こちらをご覧ください。）
自分で所有権解除手続きを行う
現所有者（ローン会社等）から手続きに必要な書類を取得する。
ローン会社等からの通知
自動車ローンを完済すると、ローン会社等から「所有権解除のご案内」とか「所有権の名義変更に関するお知らせ」のいわゆる「お知らせ通知」が届きます。
その中にローン会社等に送付する書類等を記してあるので、それらを準備します。
依頼のあった書類をローン会社等へ送付
送付する書類は、「お知らせ」の中に案内されていますが、一般的には次のようなものです。
1 車検証のコピー
2 自動車税納税証明書のコピー
3 印鑑証明証(発行から３か月以内のもの）
4 所有権解除を申請するための書類を出してもらうための申請書（各社によってフォームは異なりますが、それぞれ案内してあります。）
5 送ってきた「お知らせ通知」など
これらの書類をローン会社等へ送付してください。
注意することは、この手続きをするには「自動車税」を納めておかなければならないということです。
ローン会社等から「所有権解除の手続きのための必要書類」が送ってくる
前述の書類をローン会社等へ送付したら、しばらくしてその依頼に基づいて、申請に必要な書類が送られてきます。
送ってくる書類は、次の３種類です。
1 譲渡証明書
2 委任状
3 印鑑証明書
これらに自分の方でで事前に準備する書類を併せます。
自分で準備する書類は次のとおりです。
1 車検証
2 印鑑証明書 （発効日から３か月以内にもの）
3 実印
管轄の運輸支局等へ出向き、「所有権手続き解除」の手続きを行う。
運輸支局場内の用紙販売窓口で用紙の購入そして作成
1 申請書（２０円）
2 自動車取得税・自動車税申告書
3 手数料納付書・収入印紙（５００円）
（申請書、申告書の記入の仕方は、記載例見本が示されていますので、安心です。）
受付窓口に申請書と関係書類を提出
1 申請書 (窓口で取得））
2 手数料納付書（収入印紙） （窓口で取得）
3 譲渡証明書 （旧所有者分）
4 委任状 （旧所有者分）
5 印鑑証明書 （旧所有者分）
6 車検証 （自分で事前準備）
7 印鑑証明書 （自分のもの）
8 自動車取得税・自動車税申告書 （窓口で取得）
9 実印 （自分で事前準備）
新しい車検証の受取り
当日に窓口で交付されます。
これで晴れて所有者（名義人）は、自分となります。
所有権解除手続きを依頼する
所有権解除手続きを車を購入したメーカー販売店などに依頼してやってもらうこともできます。
その時に必要な書類は、次のようなものです。
１ 車検証（原本）
２ 印鑑証明書（発行日から３か月以内のもの）
３ 委任状（印鑑は印鑑証明書と同じ印鑑）
４ ローン等完済証明書
それぞれ、各社で対応に違いがありますので、必ず電話等でお問い合わせの上確認してください。
負担費用についても、無料だったり、有料だったり違いがあります。