自動運転車がやってくる
トヨタの自動運転車
いよいよ夢の自動車である「自動運転車」が現実のものになってきているという
ニュースが飛び交ってきています。
今年(平成27年)10月始めのニュースで
トヨタ自動車自動車が、「自動運転車」を西暦2020年ころ実用化する
との発表がありました。
それに先立ちトヨタ自動車は、首都高速自動車を利用し、「自動運転車」を実験走行した
とのことでした。
具体的には、東京湾岸地域のお台場地区を出発、
首都高速自動車道の有明入り口を入り、
湾岸線を走り辰己ジャンクションを通過し、
深川線の福住ランプ(江東区)で出て、
一般道で折り返し、再度福住から入り有明までというコースでした。
この首都高速自動車道部分だけを自動運転で走行するというものです。
有明から福住までは。片道約5.5キロメートルですので
往復11キロメートルを自動運転したことになります。
このニュースを聞くと、いよいよ夢の自動車も間近なものと実感できます。
ニッサンの自動運転車
日産自動車は、平成27年10月31日に東京都内の一般道で自動運転車の実験車
による実演走行を披露したとのことです。
対象は、報道関係者であり試乗会を行ったということです。
トヨタ自動車自動車は、首都高速自動車道でテスト走行を
行いましたが、ニッサンは一般道での走行です。
なかなか面白いもので、やはりライバル企業としては、同じものを選ばないということでしょうか。
一般道は、高速道路と違って歩行者への安全対策、その他信号や交差点においての
細やかな対応も求められ、高層階よりもより高度な技術が必要とされます。
実演走行では、トヨタに先んじられましたが、技術は自社が上だという
ニッサンの主張でしょうか?
走行場所は、東京都内江東区の有明周辺ということで約17キロメートル走行しました。
トヨタもこの地域の首都高速湾岸線では知りましたが、
もしかして、この辺りは将来、「自動運転車」走行のメッカとなるのでしょうか。
ちなみに、ニッサンは平成28年に高速道路の同一車線、
平成32年に一般道での実用化を目指すということです。
電気メーカーの自動運転車
日本の大手電気メーカーも自動運転車の市場を開拓しようとしております。
電気メーカー自身の蓄積した技術を応用して、自動運転車の分野競争に
参戦です。
日立製作所
日立製作所は、子会社の日立オートモティブシステムが、
11月13日に北海道帯広市の十勝テストコースで自動運転技術を
公開しました。
日立グループの技術結集した6台のデモ車がテスト走行を行いました。
センサーやレーザーで周囲を認識し、前を走る車を車線変更して追う技術を
披露しました。
同社は、自動運転のセンシング技術や制御技術の分野で
「2020年には二桁のシェアを取りたい」とのことです。
三菱電機
三菱電機は、宇宙技術の強みを活かした作戦です。
人工衛星を用いた位置情報によってその位置を把握する
自動運転の試作車を開発しました。
パナソニック
パナソニックは、サイバー攻撃から車を制御するコアの部分を守る
技術の開発に乗り出しています。
セキュリティの需要も今後は高まるものと、2017年以降の
実用化を図るということです。
ソニー
ソニーは、スマートフォン用カメラで培った技術を活かし、
高精度な画像センサーを「車の目」として事業の柱として売り込みを
図るということです。
これらの主要電気メーカーがいずれも電気自動車市場への参入の具現化に
取り込んでいますが、自動運転車自体の主役はあくまでも
自動車メーカーであり、これら電気メーカーは自社の得意な技術を
駆使してこれらを支える立場としての位置を明確にしております。
いよいよ国内も自動運転へ
いよいよ我が国も自動運転が実際に日の目をみるようになってきたようである。
先日のニュースにつぎのようなものがあった。
日産自動車が7月13日に高速道路の1車線内で自動運転する「プロパイロット」機能を
初めて搭載したミニバンの「セレナ」の新型車を公開したということである。
8月下旬に発売の予定であり、国内メーカーでは初めて、
渋滞の中においてもすなわち低速時にハンドル操作が自動にできるということである。
同社の副社長である中村公泰氏は
「渋滞時などに運転手をサポートし、夏休みに家族で遠出する際に最適の機能だ」
とコメントしたということである。
この新型のセレナは先行車両と車線を検知するカメラに加え、
さらにハンドルやアクセルそしてブレーキを自動制御する機能を
あらたに搭載させた。
そして、最も気になる売り出し価格は、なんと300万円以下に抑えるということでもある。
これならば、われわれ一般大衆にも十分に手が届く価格でもある。
日産が行ったプロパイロット走行では、
運転手が車のスピードを30〜100キロに設定したら、
先行車両やスピードに応じて自動で加速減速し、
カーブも当然自動で曲がった。
先行車両に合わせて停止した場合も、そのあと約2秒以内ならば発進も自動で行った。
停止で解除した際は、ハンドル上のスイッチでプロパイロット走行に戻るということである。
富士重工業の「アイサイト」は、運転支援技術で先行しているが
時速65キロ以上でハンドル操作まで自動になることができる、
低速時は加減速のみである。
課題としては、先行車両が車線を隠すなどがあったが、
日産自動車はそれらの課題をクリアする
高機能カメラなどを使ってプロパイロットを可能にしたものである。